
人間関係は「挨拶」に始まり、「挨拶」に終わるといわれます。
「一挨一拶(いちあいいちさつ)」をご存知でしょうか。「挨」は開く、押す、迫る、近づく、という意味があり、「拶」も同じく、迫る、近づく、という意味があります。だから、互いに心を開いて接すること、ひいては互いに認め信じ合うということ。
相手に関心を持ち、やさしく声をかければ、相手の心も反応します。挨拶は、思いやりの気持ちを込めて使うものです。そのことを肝に銘じておいてください。
たとえば今日、これまでに職場で使った挨拶の言葉を数えてみてください。2つや3つではないはずです。出社から退社までに使う、様々な挨拶をまとめてみました。あなたは、次のような状況で、挨拶をしていますか?
■ 出社時
出社したら、まず「おはようございます」と挨拶しましょう。仕事のスタートなので、明るく元気に。
■ 廊下や階段
廊下や階段で、お客様、上司、同僚とすれ違う時は、目礼や会釈しましょう。廊下や階段で人の間をすりぬける時や追い抜く時は、「失礼致します」と声をかけましょう。
■ エレベーター
エレベーターから降りる時、中に同僚が乗っていれば「お先に」と言いましょう。エレベーターの階数を押してくれたり、ドアを開けて待ってくれたりする人には、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを告げましょう。
■ 食事の時
どんな場所であれ、他人と食事をする時は、「いただきます」「ごちそうさまでした」と言いましょう。
■ オフィス
営業や出張に出かけていく人に対して、「いってらっしゃい」と声をかけましょう。ちなみに、「いってらっしゃい」は「いっておいで」の敬語表現です。
■ 電話や面談の時
電話や面談などで相手を少しでも待たせたと感じたら、「お待たせしました」と切りだしましょう。
■ 退社時間
退社する人には、その日の疲れをねぎらう言葉「お疲れさまでした」を使いましょう。ほかの人より先に帰宅する時は、残って仕事をしている人に声をかけるのが礼儀です。一礼して「お先に失礼します」と告げましょう。
オフィスの挨拶で、よく混同して使われるのが、「お疲れさまです」と「ご苦労さまです」。内容は同じですが、「ご苦労様です」は目下へのいたわりの言葉。ですから、目上や上司に向かって使うのは失礼です。オフィスでは、「お疲れさまです」「お疲れさまでした」を使うようにしましょう。
「あ」相手の目を見て、明るく挨拶する。
「い」いつでも、どこでも、挨拶する。
「さ」先に、自分から挨拶する。
「つ」続けて毎日挨拶する。上司への挨拶はお辞儀も併せて。
挨拶言葉をマスターしよう
①おはようございます。 (早上好。)
②失礼いたしました。 (先告辞了。)
③少々お待ちくださいませ。 (请稍等片刻。)
④申し訳ございません。 (对不起。)
⑤おそれいります。 (实在不好意思。)
⑥かしこまりました。 (知道了。)
⑦いつもお世話になっております。 (一直承蒙您的照顾。)
⑧今後ともよろしくお願いいたします。 (今后也请多多关照。)
⑨ありがとうございました。 (谢谢。)
⑩お疲れさまでした。 (您辛苦了。)

