(四)指導項目
単語
略
2.注釈・文法
(1)とても あまり
「とてもAいです」で、程度が高いことを示します。「あまりAくありません」で程度が高くないことを示します。「とても」「あまり」は、「Vます」「Vません」を修飾することもあります。その場合も、程度や頻度が高いこと(高くないこと)をしまします。
○とても疲れました。
○とても勉強します。
○あまり疲れませんでした。
○あまり勉強しません。
「とても」の類義語は、「非常に」「たいへん」です。一方、「あまり」の類義語は「それほど」「そんなに」「まったく」「全然」です。
「とても」「あまり」のほかに、状態などの程度を表す語(程度副詞)には次のようなものがあります。
「Aいです」が続く:非常に たいへん きわめて ちょっと やや 多少
大分 相当 かなり けっこう なかなか 比較的 少し
「Aくありません」が続く:さほど たいして ちっとも
(2)~に ~から
★空間的な距離
a 「近い」の場合は、「に」と「から」はほとんど同じ
例 銀座は日本橋に(から)近い。
駅は私の家からかなり遠い。
b 「遠い」の場合は、「から」のほうがよく使われる。
★時間的な距離
「~に近い(遠い)」のほうがよく使われる。
例 そのビルはもう完成に近いです。
★人間や物事の近似を表す場合も「に」
例 猿は人間に近い。
彼は天才に近い。
(3)用言の過去形
肯定 N+でした。
形容詞語幹+かったです
形容動詞語幹+でした
動詞連用形+ました。
否定 N+ではありませんでした。
形容詞連用形+くなかったです(くありませんでした)
形容動詞語幹+ではありませんでした
動詞 連用形+ませんでした。
例文
○ ここは十年前は海でした。
○ 十年前は私は教師ではありませんでした。
○ この鞄はとても高かったです。
○ 肉は昔こんなに高くありませんでした。(高くなかったです。)
○ 前はここはとても静かでした。
○ 学生時代私はこんなに丈夫ではありませんでした。
○ 昨日学校へ行きました。
○ 夕べ晩御飯を食べませんでした。
(4)形容詞と形容動詞の連用形
形容詞の連用形は二つある。「く」と「かっ」である。
「く」を使って、否定形を作ったり、文中で、一時停止を表したりする。
「かっ」を使って、過去形を作ったり、「たり」と結びつけたりする。
形容動詞の連用形は三つある。それぞれ「で」「だっ」「に」である。
「で」を使って否定形を作ったりします。
「だっ」を使って過去形や」「たり」を結びつけたりする。
「に」を使って、動詞と結びつけたりする。
(5) ~から
ポイント:1、文末には、話す人の意志を表す文や働きかけの文などがくることが多い。
2、依頼や断りの話を始めるときには、強く聞こえるので「~から」は使わないほうがいい。
(?)辞書を忘れたから、ちょっと見せてくださいませんか。
(○)辞書を忘れたんですが、ちょっと見せてくださいませんか。
接続助詞。普通体にも丁寧体にも付く。話してが主体的な立場で行う
依頼·推量·命令·意志·主張などの理由を述べる時に使う。
○今日は土曜日だから、銀行は休みですよ。
○日本料理が嫌いだから、食べたくないです。
○スープが熱いから、気をつけてください。
○それは私が持ちますから、あれを持って行っていただけますか。
ポイント:文末には、話す人の意志を表す文や、働きかけの文が来ることが
多い。

