1.尊敬語
相手の動作について使う言葉です。
(1)~れる、~られる
例:
尊敬語 | 例 | |
来る | 来られる | 部長はもう来られました。 |
書く | 書かれる | きれいな字を書かれます。 |
読む | 読まれる | 英語の本を読まれます。 |
(2)「お」「ご」を用いる形
①お+訓読みの和語+になる
例:
尊敬語 | 例 | |
聞く | お聞きになる | 音楽をお聞きになりましたか。 |
帰る | お帰りになる | 先生はお帰りになりました。 |
読む | お読みになる | その本をお読みになりたいですか。 |
出席する | ご出席になる | ぜひご出席になってください。 |
出張する | ご出張になる | 課長はご出張になりますか。 |
来訪する | ご来訪になる | 田中社長はご来訪になります。 |
②お+訓読みの和語+です(でございます)
ご+音読みの漢語+です(でございます)
例:
尊敬語 | 例 | |
呼ぶ | お呼びです | 社長がお呼びです。 |
出かける | お出かけです | 部長がお出かけです。 |
探す | お探しでございます | 何をお探しでございますか。 |
無用する | ご無用です | お気遣いはご無用です。 |
賛成する | ご賛成です | ご賛成ですか。 |
旅行する | ご旅行でございます | 海外へご旅行でございますね。 |
③お+訓読みの和語+くださる
ご+音読みの漢語+くださる
例:
普通語 | 尊敬語 | 例 |
教える | お教えください | 具体的な内容をお教えください。 |
伝える | お伝えください | よろしくお伝えください。 |
提出する | ご提出ください | 申込書をご提出ください。 |
利用する | ご利用ください | それをご利用ください。 |
(3)尊敬語の特別な表現
尊敬語 | 例 | |
いる | いらっしゃる | 明日、会社にいらっしゃいますか。 |
行く | いらっしゃる | どこへいらっしゃいますか。 |
おいでになる | 発表会においでになります。 | |
お越しになる | どちらへお越しになりますか。 | |
来る | いらっしゃる | 部長がいらっしゃいました。 |
おいでになる | よくおいでになりますか。 | |
お越しになる | またお越しになってください。 | |
見える | 先生が見ました。 | |
言う | おっしゃる | 社長のおっしゃる通りです。 |
聞く | お耳に入る | お耳に入っているかと思いますが。 |
見る | ご覧になる | この新聞をご覧になってください。 |
飲む・食べる | 召し上がる | たくさん召し上がってください。 |
する | なさる | テニスをなさいますか。 |
知る | ご存じ | その人をご存じですか。 |
着る | お召しになる | その服をお召しになってください。 |
買う | お求めになる | どのようなものをお求めになりたいですか。 |
寝る | お休みになる | 課長はもうお休みになりました。 |
2.謙譲語
自分のほうがへり下って、相対的に相手を上位と見なす語法があります。
自分の謙譲表現。
(1)「お」「ご」を用いる形
①お+訓読みの和語+する(いたす)
ご+音読みの漢語+する(いたす)
例:
普通語 | 謙譲語 | 例 |
会う | お会いする | またお会いしましょう。 |
連れる | お連れする | お客さんをお連れしました。 |
用意する | ご用意する | お食事をご用意しました。 |
説明する | ご説明する | 企画をご説明いたします。 |
②お+訓読みの和語+申す(申し上げる)
ご+音読みの漢語+申す(申し上げる)
例:
謙譲語 | 例 | |
届ける | お届け申す | 今週中お届け申します。 |
待つ | お待ち申し上げる | お待ち申し上げております。 |
案内する | ご案内申し上げる | ご案内申し上げます。。 |
説明する | ご説明申し上げる | ご説明申し上げます。 |
(2)~(さ)せていただく
例:
普通語 | 謙譲語 | 例 |
休む | 休ませていただく | 三日間休ませていただけませんか。 |
務める | 務めさせていただく | 本日、司会を務めさせていただきます。 |
検討する | 検討させていただく | 検討させていただきます。 |
紹介する | 紹介させていただく | 自己紹介させていただきます。 |
(3)謙譲語の特別な表現
普通語 | 謙譲語 | 例 |
いる | おる | 午後、会社におります。 |
行く | 参る | 明日、貴社へ参ります。 |
伺う | お宅へ伺います。 | |
上がる | お迎えに上がります。。 | |
来る | 参る | 弟は間もなく参ると思います。 |
言う | 申す(申し上げる) | 私の意見を申します。 |
聞く | 伺う | ご意見を伺いたいと思います。 |
見る | 拝見する | それを拝見しました。 |
見せる | お目にかける | 提案をお目にかけます。 |
飲む・食べる | いただく | 食事をいただきました。 |
する | いたす | 後の整理は私がいたします。 |
知っている | 存じている | そのお客さんを存じています。 |
思う | 存じる | 非常に難しいと存じます。 |
あげる | さしあげる | プレゼントを差し上げます。 |
もらう | いただく/頂戴する | お得意先からお歳暮をいただきました。 |
3.丁寧語
相手を敬うのでも、自分がヘリ下るのでもなく、単に上品、丁寧な言葉なので丁寧語といいます。
(1)接続語の「お」「ご」をつける
例:お名前、お宅
「ご」 + 漢語
例:ご家族、ご祝儀
(2)文末を「です」「ます」「ございます」にする
例:私は販売員です。
これは新製品でございます。
来週から出張します。
(3)よく使う丁寧表現
普通語 | 丁寧語 |
ここ、そこ、あそこ、どこ | こちら、そちら、あちら、どちら |
誰 | どちら様 |
いくら | いかほど |
ちょっと | 少々 |
本当に | 誠に |
とても | 非常に |
さっき | 先ほど |
今 | ただいま |
後で | 後ほど |
今度 | この度 |
この間 | 先日 |
これから | これより |
おととい | いっさくじつ |
ゆうべ | 昨夜 |
昨日 | さくじつ |
今日 | 本日 |
明日 | みょうにち |
あさって | みょうごにち |
どう | いかが |
すぐ | さっそく、至急 |
ある | ございます |
そうです | さようでございます |
さようなら | 失礼します |
すみません | 申し訳ございません |
すみませんが | おそれいりますが、恐縮ですが |
いいです | けっこうです |
いいですか | よろしいでしょうか |
分かりました | かしこまりました |
できません | いたしかねます |
分かりません | 分かりかねます |
お元気ですか | お変わりございませんか |
お久しぶりです | ご無沙汰しております |
いません | 席をはずしております |
何ですか | どのようなご用件でしょうか |
伝えます | 申し伝えます |
聞いています | 承っております |
来てください | お越しいただけませんか/ご足労願えませんでしょうか |
4.呼称の敬語
(1)上司の呼び方
①上司と1対1の場合
課長∕部長∕社長
②他部署の上司も同席している場合
○○課長∕部長∕社長
③上司を知っている取引先に対して呼ぶ場合
○○(呼び捨て)
④上司の肩書きを取引先に示したい場合
課長∕部長∕社長の○○
⑤上司の家族に対して呼ぶ場合
○○課長∕部長∕社長
(2)お得意先(会社)の呼び方
①相手の会社
御社∕貴社∕(社名)様∕ そちら様
②自分の会社
弊社∕当社∕わたくしども
(3)顧客・相手(人)の呼び方
お客様∕○○様
例:田中様
○○社長
例:田中社長
○○部の○○部長
例:営業部の田中部長
○○課の○○さん
例:販売課の田中さん
5.敬語の注意点
(1)二重敬語を使わない
例:おっしゃられる(正しい:おっしゃる)
ご卒業された(正しい:卒業された、ご卒業になった)
(2)動詞が続くとき、最後の動詞を敬語にする
例:車にお乗りになってきた。(正しい:車に乗っていらっしゃった。)
お喜びになって帰った。(正しい:喜んでお帰りになった)
(3)身内に敬語を使わない
例:私のお父さん(正しい:父)
母がそうおっしゃいました。(正しい:母はそう申しました。)

