吸い玉(カッピング)の方法

カッピングとは小さなつぼのような道具に火をつけて内部の空気を追い出し真空にして体の特定的な部位(患部、つぼ)の皮膚に吸着させます。それにより刺激を与え、局部的に血の滞りが表れます。血液の循環を良くすることで病気の予防、治療、免疫力アップなどの効果があります。
カッピングは鍼灸と同じように物理療法の一つです。そしてまた昔からある民間療法のひとつです。子どもでも施術を受けることができます。昔の医者はできものや膿を出すために療法を用いました。そして肺結核やリウマチなどの内科的疾患にまでも応用されました。
注意事項
カッピングをしてからすぐシャワーなど入浴してはいけません。カッピング後の皮膚は怪我をしたのと同じ状態なので、非常に弱くなっています。そのためシャワーなどをすると皮膚がただれて炎症を起こす原因になります。また冷水を浴びると毛穴が開いた状態なので風邪をひいてしまいます。
同じ部位でカッピングを繰り返して行わないでください。そして10分以上はやってはいけません。カッピングは時間ばかりではなく、かかる圧力がポイントになります。そのため圧力が大きく、長時間やると皮膚に多大な負担をかけてしまいます。
妊婦はカッピングをしないほうがよいでしょう。切迫流産の原因になります。妊娠中のカッピングは母体に悪い影響をおよぼすだけではなく胎児の成長にも影響を与えてしまします。
現代の鍼灸(しんきゅう)
鍼灸は戦国時代の書物『黄帝内経』の中で理論と技術について初めて記されました。二千年以上にわたって鍼灸治療は中国で広まり、さらには世界へと広まっていきました。
現在、日常生活の中で病気の治療や痛みを和らげるために鍼灸はよく用いられます。中国国内のみならず、世界中で鍼灸は副作用のない治療法として多くの人に受け入れられています。
鍼灸の流れ:診断、治療

鍼灸とは「内科的疾患に対して外科的治療をする」という原則にもとづいて行われる医学療法です。経絡、ツボなどからある決まった施術を行い、全身の治療を行います。
診断
漢方医学ではまず病気の原因を診断し、その問題点を探し出します。そしてその問題点がどの経脈に関わるのか、どの臓器に属するのかを確かめます。それから表裏、寒熱、虚実など、どのタイプなのかを診断し、そのツボに治療を行います。
治療
鍼灸は長い年月をかけて十四経脈、奇経八脈、ツボをまとめた経絡理論を確立しました。さらには人間の体のある部分とその別の部分との関連性や異なる箇所に針を打つと痛みの箇所に届き、痛みが和らぎ病気の治療につながるということも見いだしました。
按摩(あんま)
按摩(マッサージ)は漢方医の臓腑、経絡の学説を理論の基礎として、手技で人体に作用し、人間の体の生理と病理の具合を調整し、物理療法の目的を達成する方法です。
推拿
推拿は「マッサージ」と呼称されるものであり、漢方医の臓腑、経絡の学説を理論的基礎としており)、首、肩、足及び腰の痛みと四肢の骨の関節、筋肉の痛みなどに対してとても良い治療効果があります。

指圧
指圧迫は指で経絡に沿って、つぼを圧迫する治療方法です。指圧迫は按摩と違って、しなやかな動きがなくて、同時に手、足、背などを圧迫するか引っ張る手技を利用します。作用としては指圧迫療法は人体自身の活力を刺激し起動し、疾病に抗力を促進し、体がよくなることができます。
足裏マッサージ
足裏マッサージは各部位の反射区を目立って刺激することができ、血液循環の流通をよくならせて、体内の廃棄物と毒素を排除し、新陳代謝を正常に行って、最後に治療効果に繋がります。
整骨
整骨は按摩の手技で骨折、脱臼などの疾病を治療する方法です。熟練の手技を運用し、ずれた骨折部を正しくリセットして、そして弱った組織の損傷を治療します。
お灸(やいと)
お灸は燃やしたもぐさを身体のつぼに燃やす漢方療法です(間接灸と直灸を含むこと)。この方法は内科、外科、婦人科、小児科、5感器官(目・耳・鼻・口・皮膚)関連の疾病に適用します。お灸治療法の応用範囲は広くて、中国古代から疾病を治療する主な手段です。漢方医によると、お灸は陽気な気分を作り出し、経絡の流通をよくし病巣を散らして腫れを引いて、元気を取り戻すことに効果があります。
直灸
直灸は、適当な大きさの艾(モグサ)を直接に皮膚の上でに燃やしてお灸をします。時には、灸を据えるのは皮膚を火傷して化膿しなければならなくて、癒合した後は傷痕を残す可能性があります。
間接灸

間接灸は皮膚と燃えてる艾の間に薬物を介してお灸を据える方法です。例えば生姜隔物灸、隔塩灸などなどの薬物です。
隔姜灸
新鮮な生姜を直径約2-3㎝、皮肉約0.2-0.3㎝の薄片に切ってなり、それに針で薄片の中部を数穴に突き通します。それから生姜をつぼ或は患部に置いて、艾(モグサ)を生姜の上に置いてもぐさを燃やします。
隔大蒜灸
新鮮な大蒜(ニンニク)を厚さ約0.2-0.3㎝の薄片に切って、薄片の中部を針で数穴に突き通します。それから大蒜を患部に置いて、艾を大蒜の上に置いてもぐさを燃やします。肺結核や初期の腫瘍などの病気に応用します。
隔塩灸
清浄な食塩を臍の上に置いて、或は塩の上に薄い生姜を置いて、それから上に大きい艾を乗せて火を点します。よくにチフスや吐瀉や脳卒中などの病状を治療します。


